「チェコの絵本:新しい可能性を求めてBeyondPaperPlane」と題した本展では、主に児童書に焦点を当てた、現在チェコで活躍するアーティストやイラストレーターによる、3次元のオブジェクトと芸術が融合した作品が、多々選定されています。インタラクティブで教育的な作品やアニメーション、テキスタイル、光学フィルムや写真、金属板、様々なオブジェ等、多彩な技術が挿絵に用いられており、作品を通じて、素材の本質を理解し、空間感覚と感触を、創造的な感性を大きく育てることができます。ドローイング、水彩画、版画、絵画などの伝統的な手法と共に、絵本メディアの枠を押し広げています。
世界中に送り出されてきたチェコの絵本。それら児童書は様々な大陸で荷下ろしされ輸送されていきます。中央ヨーロッパではしっかりとした蓋付のバナナ箱が、本を輸送する際の実用的で持続可能な手段とされてきており、本展では1960年代に設計されたChiquita社やFyffes社などの頑丈なバナナ箱から発想を得た輸送箱がデザインされております。本展のユニークな鑑賞方法として、独自の輸送箱を活用した本の展示や特徴も展覧会を通して紹介いたします。本展は、チェコ、東京、韓国で開催され、台湾への巡回が企画されております。その巡回作品の中からキュレーションした作家の作品を軽井沢・当館にて展示いたします。