ムーゼの森 エルツおもちゃ博物館・軽井沢にて、2025年秋冬展「おもちゃが灯すクリスマス」が開催されます。
日時は2025年10月18日(土)~2026年1月12日(月・祝)まで。
エルツ地方を代表する木のおもちゃ「クリスマスピラミッド」や「シュヴィップボーゲン」などの灯すタイプのおもちゃや、火をつけて楽しむ「パイプ人形」を中心に展示、光や木のあたたかみを感じられるクリスマスに関する展示を行います。
他にも、オーナメントや、サンタのミニチュアやくるみ割り人形など、クリスマスを盛り立てるおもちゃの紹介もございます。
また、会期中には特別なイベントも。
クリスマスとイブにあたる2025年12月24日(水)、12月25日(木)には、各11時と15時より、「クリスマスイベント『おもちゃがもたらす光のひととき』」と題し、エルツ地方を代表する木のおもちゃ「クリスマス・ピラミッド」「パイプ人形」の実演を行います。
実演後は、館内の照明を落とし、「クリスマス・ピラミッド」「シュヴィップボーゲン」の明かりで、館内を照らします。暗くなった館内で、木のおもちゃによる温もりをご堪能ください。
各回、15分ほどを予定。ご予約などは不要です。
年が明けた2026年1月3日(土) には、14時より30分程度、「新年くるみ割り」イベントを開催!
くるみ割り人形にまつわるギャラリートークや、くるみ割り人形をつかったくるみ割り体験も!
くるみ割り人形と新年を祝いませんか?こちらもご予約は不要です。
秋冬の軽井沢を彩る、木のぬくもりと光の暖かさが織りなすひとときを、是非お楽しみください。
木のぬくもりと、光の温かみを感じるクリスマス
エルツ地方は、ドイツとチェコの国境にある、木のおもちゃの名産地です。
エルツ地方を代表するおもちゃで最も知られているのは「くるみ割り人形」ですが、そこに続くのが「クリスマス・ピラミッド」「パイプ人形」です。
「クリスマス・ピラミッド」と「パイプ人形」に共通するのは、どちらも「火を使う」点です。「クリスマス・ピラミッド」は、燭台のロウソクに火を灯し、その上昇気流によって、上部のプロペラが回る仕組みになっています。
「パイプ人形」は、口のところに穴が空いているのが最大の特徴です。
おもに上部と下部に分かれる構造で、下部に火のついたお香を置き、上部をかぶせると、口から煙が出てくる仕組みとなっています。
このほかにも、火を使うおもちゃとして、アーチ型の「シュヴィップボーゲン」があります。
アーチに付いた燭台のロウソクに火を灯す、あるいは電気式のロウソクをつけて明かりを楽しむおもちゃです。
冬は日が早く落ち、夜が長くなるため、エルツ地方の人々は「クリスマス・ピラミッド」や「シュヴィップボーゲン」を窓辺に飾って、明かりを楽しむ文化があります。
夜の闇に浮かぶおもちゃの光は、寒い冬の夜を幻想的なものにしてくれるのです。
また、こうした「火」には、冬の悪いものをさけてくれる意味があるともいわれます。
エルツ地方は、元は鉱山業で栄えた鉱山地帯でした。
暗い鉱山で従事する人々は、「光」や「明かり」に導かれながら、作業をしていたのです。
こうした意味で、エルツ地方は、「光」の大切さをよく知っている地域でもあります。
本展は、そんなエルツ地方で作られた「灯す」おもちゃを中心に展示する内容となります。
木のぬくもりと、「灯す」おもちゃの温かみに囲まれたクリスマスシーズンをお過ごしください。