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イベント情報

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塩沢・発地

春夏展 フェアリーテイルの世界(前期)

2022.03.12〜2022.06.20

妖精が出てくる昔話(Fairy Tale)の面白さをひもとく

昔話(Fairy Tale)には、人間の力を超越した、魔法のような現象が起こる型の物語が存在します。
これらと深く結びついているのが「妖精」の存在です。
昔話に出てくる「妖精」とは、羽の生えた人間の姿をしている存在だけでなく、「シンデレラ」に出てくる魔法使い(または仙女)、「 ルンペルシュテルツヒェン 」の小人、「ジャックと豆のつる」の大男なども含まれます。
こうした「妖精」の伝承の多くは、イギリスやアイルランドなどで成り立つブリテン諸島にて語られてきました。例えば、12世紀頃の歴史家ジラルドゥス・カンプレンシスによる『ウェールズ旅行記』など、ウェールズやアイルランドに、ケルト民族間で語り継がれてきた伝承の記録が残っています。
そして16世紀には、シェイクスピアが「真夏の夜の夢」「テンペスト」などの妖精物語を綴り、イギリスでは妖精信仰の最盛期を迎えました。
しかし、妖精信仰は時とともに失われていきます。これを甦らせたのは、19世紀初め頃に起きた、各国の昔話収集・出版の波でした。
特に「赤ずきん」などで知られるグリム童話が、その一つにあたります。イギリスでは、1849年J.O.ハリウェル『イングランドの伝承童話とおとぎ話』、1890年ジョセフ・ジェイコブズ『イギリスの昔話集(English Fairy Tales)』などが出版され、昔話が書物によって広く読まれるようになります。
ジェイコブズは「ジャックと豆のつる」や、「3びきのこぶた」など、代表的なイギリスの昔話を集めました。
こうして、妖精の存在も昔話とともに息を吹き返しました。
本展では、絵本学会会長・昔話研究者である藤本朝巳氏(軽井沢絵本の森美術館顧問)の研究をもとに、妖精と昔話の関係に焦点を当て、イギリスとグリム童話を中心とした昔話や類話について紹介します。

2022春絵本

ウォルター・クレイン画『ジャックと豆のつる(Jack and the Beanstalk)』1875年

【見どころ】
〇「ジャックと豆のつる」のもう一つの物語、世界中にある「シンデレラ」の類話など、昔話のひみつを知ることが出来る
〇 スコットランド、イングランド、ウェールズ、アイルランドといったブリテン諸島における妖精物語の系譜も紹介

会期

2022年3月12日(土)~6月20日(月)

軽井沢絵本の森美術館

・単館大人:950円
・単館中高生:600円
・単館小学生:450円

エルツおもちゃ博物館・軽井沢との2館共通セット券

・大人:1,400円
・中高生:900円
・小学生:650円

場所

軽井沢絵本の森美術館
※詳細はページ下の観光施設情報へ

開館時間

・3~4月、11~1月は 10:00~16:00
・5~10月は 9:30~17:00
※最終入館は閉館の30分前

休館日

※2022/1/11(火)~3/11(金)までは冬期休館。
・毎週火曜休館 ※ただし、5月3日(火)は開館、振替休館なし。

お問い合わせ

0267-48-3340

詳しくは公式ホームページへ
https://museen.org/ehon/

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