脇田和の絵には作品の前に立った人にだけ見える特別な「一羽の鳥」が存在します。実際に「鳥」をモチーフに描いた脇田作品の数は多く、また不思議な姿態と雰囲気にみちた非存在の「鳥」たちが描かれています。「鳥」は脇田和の絵を読み解くための重要なキーワードです。
「鳥」はやがて脇田自身の願望や憧憬を代弁するいわば分身のように成長していきます。1955年第3回日本国際美術展で『あらそい』が最優秀賞に。1956年第28回ヴェネツィア・ビエンナーレ展で日本代表の一人に。それらをきっかけに、脇田和の描く「鳥」は世界中で注目されるようになりました。
優しい温もりのある色と形。「鳥」にシンボライズされた詩情豊かな絵画世界。軽井沢の駅近く、緑の木立のなかで『脇田美術館』はあなたとの新しい出会いの日を待っています。油彩・素描・版画等約1,000点を収蔵。その中から選りすぐった作品で、「鳥」の画家の全貌を伝える展示を開催中。ぜひお立ち寄り下さい。
2014年4月19日(土)~11月24日(月)
午前10時~午後5時(ゴールデンウィーク、7月15日~ 9月15日は6時まで)
一般1,000円(900円)大高生600円(500円)中学生以下 無料
※( )内は20名以上の団体料金
電話番号 0267-42-2639
http://www.wakita-museum.com/event/exhibit/wakitakaz2014/index.html